どうも、やまちゃんこ鍋(@yamachan_konabe)です。
この記事は沖縄県民投票前に、僕が基地問題について学んだことを記録しておくためのものです。僕のように普段、政治に無関心な方が基地問題について学ぶ際に役立てていただければ幸いです。
学習の際には、「うちなーありんくりんTV」のYouTubeチャンネルを利用させていただきました。
当記事は、下記の動画の内容のまとめになります。
【FILE003】中国の脅威はどこへ?安倍首相の日中協調路線で震え上がるネトウヨ
日中首脳会談開催
2018年10月26日、安倍総理が日本の首相としては7年ぶりに中国の北京を訪問し、習近平国家主席と日中首脳会談が開催された。
そこで、安倍首相が発表した日中関係構築の3原則が波紋をよんだ。
- 競争から協調
- 脅威でなく協力のパートナーに
- 自由で公正な貿易の推進
これまで仮想敵国(脅威)として、敵視してきた中国に対して、正式に協調路線を発表したのだ。
しかし、中国側は3つの「原則」という言い方はしていないと公式に否定。
また、日本の外務省は、この原則そのものを言っていないと否定。
おそらく、安倍首相が外務省などとのすり合わせをせずに、自身のSNSで発表してしまった可能性が高い。
国際スタンダードの上に、競争から協調へ。隣国同士として、互いに脅威とならない。そして、自由で公正な貿易体制を発展させていく。
習近平主席、李克強総理と、これからの日中関係の道しるべとなる3つの原則を確認しました。 pic.twitter.com/WwhhKd6Isu
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2018年10月26日
このことは沖縄にとっても、影響がある。
沖縄県知事選の中国脅威論デマ
2018年6月30日に実施された沖縄県知事選において、「玉城デニー氏が知事になると中国が攻めてくる?」という内容のデマが出回った。
そういった内容のツイートはこちら。
玉城デニーの沖縄アイデンティティは中国に無警戒 https://t.co/1ThaxQpIu1 via @agora_japan 左翼・革新系の玉城候補は、中国から尖閣を守る海保の職員、スクランブルをする空自のパイロットの必死の行動は理解しない。日本のような自由民主主義国家に侵略を狙う中国の脅威を認識しないのである。
— 渡部篤 (@watanabeatushi) 2018年9月23日
結局、玉城デニー氏が知事に就任したが、中国は攻めてきたか?
全くそんな気配すらない。むしろ観光客はたくさん来ている。
また、辺野古新基地が建設されなければ、中国の侵略を防げないというデタラメを信じているネトウヨの方も多い。
しかし、海兵隊には、敵の攻撃を未然に防ぐ抑止力はない。
米軍基地の県内移設は政治的理由(本土の反対)であると、これまで多くの防衛関係者の方が口を揃えて語っている。
このように沖縄に対する中国脅威論が後を絶たない中、今回、安倍首相は中国との関係について、「脅威から協力へ」と発信したわけである。
東アジア全体の平和的ムード
2018年になって、東アジア全体の動きが大きく変わってきた。
- 2018年6月12日 米朝首脳会談
- 2018年4月27日 南北首脳会談
このような会談が行われ、北朝鮮も核廃棄の動きに転じた。
南北融和モードが広がると共に、その脅威がすこしづつ和らいでいっている。
そして、日中首脳会談を皮切りに、今後、日本にとって中国も脅威ではなくなっていき、協力していく存在となっていくと思われる。
新基地建設は時代に逆行
こういった情勢の中でも、海兵隊の新基地を辺野古につくるのか?
そもそも、普天間基地の代替施設は本当に必要なのか?
米軍基地問題は沖縄だけの問題ではない。日本全国の方が基地問題の当事者である。