どうも、やまちゃんこ鍋(@yamachan_konabe)です。
みなさんは、メンタリストDaiGoをご存知ですか?
一時期は、めちゃくちゃテレビに出ていて、心理的テクニック(メンタリズム)を用いていろいろ手品のようなパフォーマンスを披露しまくっていた方です。
どんな人かというと、こんな人。
でもある時、「引退宣言」をしてテレビの世界から姿を消しました。その影響で月収は3万円まで落ちたそうです。
そんなDaiGoさんなんですが、現在、ニコニコ動画で『メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」』という有料チャンネルを持っています。
そう言いたい気持ちはわかります。でも待ってください。
このDaiGoさんのチャンネル、めちゃくちゃ勉強なるんです!
DaiGoさんは人生の目標を「自身の知識の最大化」と公言しているだけあって、超読書好きで物凄い知識量をお持ちです。
そんなDaiGoさんが、人生の役に立つ話をいろんなテーマで60分間ほど講義してくれています。
生放送は月に10回以上行っていて、さらに過去の動画480本以上も見放題。
それがなんと、たったの月額540円。
コスパ良すぎてビビりました。
正直、本屋にあるビジネス書1冊買うより、このチャンネルに登録した方が良いです。
今回は、そのDaiGoさんのチャンネルの『飽き性対策!続かない&つまらないをなくす方法』という動画を視聴しましたので、その内容をまとめてみました。
忙しくて動画を観る時間がないという方や、動画を閲覧した方の要点の復習に役立てれば幸いです。
この記事はDaiGoさんの動画の内容を理解しやすいように再構成したものになります。
DaiGoさんの動画のお話しをそのまま書き起こしたものではない事をご了承ください。
目次
人間は楽しいことにも飽きてしまう
人間は楽しいことにも慣れて飽きてしまいます。
いや、むしろ人間は楽しいことの方が飽きやすいのです。
なぜ、楽しいことに慣れてしまうのでしょうか?
それは人間には「幸福順応」があるからです。
幸福な状態になっても、その状態に慣れてしまって、次第に幸福を感じなくなること
これを防ぐためには、好きなことを制限しないといけません。
どう制限するのか?
例えば、ポイント制のご褒美の設定が有効です。
エレベーターの代わりに階段を使ったら1ポイント獲得。3ポイント貯まったら本を買える。
といった感じで自分にご褒美を設定するのです。
楽しいことに慣れてその喜びを失いたくないのであれば、ハードルを設定してそれを越えた時に自分が好きなことや欲しいものが手に入るようにしておく必要があります。
DaiGoさんは朝起きたら、その日やらなければならない仕事に取り掛かると決めているそうです。
この仕事を早く終わらせたら、いつもより多く本が読めるというモチベーションを利用しています。
自分が頑張ったことによって、何かが手に入るという状況をつくることで満足度は上がります。
各種研究・調査
ミシガン大学の研究
ミシガン大学の研究でドライブの満足度の調査を行ったものがあります。
高級車とそれ以外の車で満足度は変わるのか?といったことを調査したものになります。
400ドルの車のオーナーと4万ドルの車のオーナーに次の質問をしました。
質問「最後のドライブどのくらい楽しみましたか?」
この質問で得られた400ドルの車のオーナーと4万ドルの車のオーナーのドライブへの満足度は変わりないものでした。
しかし、この質問の前に次の質問をすると4万ドルの車のオーナーの方がドライブへの満足度は高いものになりました。
質問「あなたがお持ちの車はどのような車ですか?」
この調査から言えることは、人は自分が利用している車への思いを慣れて忘れてしまう。
そのことが満足度を下げる原因になっているということです。
ベルギーの研究
ベルギーの研究によると、裕福になるほど小さな喜びを感じれなくなるという結果がでています。
人は幸福がお金で買えることを知ってしまうと、幸せに対する感謝が薄れて幸福度が低下するのです。
幸せには噛みしめる時間が必要なのです。
日本でも年収800万円を超えると幸福度はほとんど上昇しなくなることがわかっていますね。
ミネソタ大学の研究
では、お金はいらないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
ミネソタ大学の研究によると、お金がない人に札束をみせるとその他のことへの思考が弱くなることがわかっています。
お金のことばかり考えている人はもっと小さな幸せを感じれないのです。
DaiGoさんは「貧乏」をお金のことばかり考えている人と再定義したいと言っています。
たくさんのお金を持っていようとお金のことばかり考えている人は、どんな遊びをしても幸せを感じられなくなってしまっています。
そういう人は、お金に囚われているという意味で「貧乏」なのです。
ビッグベン問題
ビッグベンとはロンドンの時計塔のことですが、これに関するおもしろい調査があります。
ロンドン滞在1年間の人々とロンドンへ2週間旅行した人々に調査を行いました。
この2組にロンドンで訪れた観光地の数を回答してもらったところ、ロンドンへ2週間旅行した人々の方が訪れた観光地が多かったのです。
この調査でわかることは、時間が限られることによって価値が上がるということです。
いつでもいけるということは、いつまでもいかないということと同義なのです。
カリフォルニア州立大学の研究
同じように、時間が限られることに価値が上がることを証明した調査があります。
一方のグループには有効期限2ヶ月のギフト券を、もう一方のグループには有効期限3週間のギフト券を配ります。
このギフト券の利用率を調べたところ、有効期限2ヶ月のギフト券は6%しか使われなかったにもかかわらず、有効期限3週間のギフト券は31%も使われていました。
もちろんギフトの内容は同じです。
ただ、この調査内容には続きがあります。
両方の有効期限のギフト券を参観者に提示して、「どちらが欲しいか?」と尋ねた場合、参加者の68%の人が長い有効期限のギフト券を求める結果になりました。
人間が本能的に選ぶ選択と、実際に幸せになる選択は乖離していることがわかります。
高級カーシェアの話
113万で年間13日しかフェラーリを使えないサービスがヒットしています。
このサービスは当初うまくいかないと言われていました。
これも時間が制限されることで満足度が上がるため顧客がついているのです。
フェラーリを所有している人よりも、年間13日しか利用できない顧客が悩んで決めた利用日に乗るフェラーリの満足度は高いものになるはずです。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究
こちらの研究によると、テレビ番組にCMがある方がテレビ番組に対する満足度が高いとの結果が出ています。
人間は中断されることで、満足度が上がる傾向があるのです。渇望することは、人間の満足度を上げるために大事な要素です。
もしかしたら、HUNTERXHUNTERの富樫先生もそのことを考慮して、休載を繰り返しているのかもしれません(笑)
3/4の人が連続してマッサージをして欲しいと思っているにもかかわらず、マッサージ中に中断があった方が満足度が高く、より料金を払ってもいいと答えるという調査結果もあります。
ただし、それは事前に中断の宣告がなかった場合に限ります。予期せぬ中断でなければ同様の結果にはなりません。
ボストンの教会で行われた調査
この調査は「どういうタイプの人が教会や観光を楽しめるか?」ということを調べるために行われました。
この調査では教会を訪れた人に、旅行先が書かれたチェックリストを渡してチェックをしてもらいました。
その結果、より多くの場所に旅行をしている人の方が、教会の見学時間が極端に短いことがわかったのです。
たくさんの旅行をしている人の方が、見学が雑になったということです。
しかし、この調査にはまだ続きがあります。
教会を訪れた人に渡すチェックリストを、アメリカ国内旅行のリストと世界旅行のリストに分けて調査しました。
ボストン教会はアメリカにある教会なので、訪れる人もアメリカ人の方が多くなります。
必然的にアメリカ国内旅行のリストを渡された方はチェックの数が多くなるのですが、その結果、アメリカ国内旅行のリストを渡されたグループの方が教会の見学時間が短くなったのです。
調査から分かることは、単純に旅行先が多い人が見学が雑になるということではなく、自分はこんなにたくさんの旅行をしていると認識している人が見学が雑になるということです。
恋愛の飽きにはどう対応するか?
初対面であるかのように振る舞うだけでよいです。
初対面ごっこのような感じで恋人と過ごすだけで、新鮮さを取り戻せるという調査があります。
また、恋人というものは不機嫌、イライラを受け入れてくれるものと勘違いしがちです。
そんなものは幻想です。
そんな、不機嫌な恋人との空気を打破する方法があります。
「ベンジャミン効果」というものを利用したのものです。
友人のような第三者を二人の間に投入するのです。これにより、恋人の二人は正気に戻ります。
ニューヨーク州立大学の研究ではこんなものもあります。
カップルにマジックテープで手足を結びつけて、部屋の隅からボールを転がすゲームをしてもらいます。
これにより、愛情のスコアが上がるという結果が出ています。
肉体的挑戦があるゲームであれば、ゲーム自体は何でもかまいません。
ダンスダンスレボリューションなども良いでしょう。
ご褒美はお金かモノどちらが良い?
はたして、設定するご褒美はお金が良いのでしょうか?それともモノが良いのでしょうか?
答えは「モノ」です。
お金は単なる引き換え券に過ぎません。
人間は「モノ」の方がご褒美を想像した際のモチベーションを得やすいのです。
何かのご褒美として120円もらえるより、コーヒーで一服できる方がご褒美として嬉しくないですか?
コロンビア大学の研究ではこんなものがあります。
調査の参加者に2ドルを渡して、その2ドルを使って賞品が当たるクジをひくかを調査したものです。
ただし、グループによってクジの対象賞品を変えてあります。
1つのグループは現金200ドル、もう1つのグループはディナー券200ドル。
同じ価値にもかかわらず、現金200ドルの景品を提示されたグループはクジをひいたのが65%、ディナー券200ドルのグループは84%の人がクジをひくという結果になりました。
このように、人間は「モノ」への価値を高く感じる傾向にあるのです。
ただし、並べて賞品を提示した場合、現金を選ぶ人が2倍になるという結果も出ています。
飽きないようにする3つの方法
これらのことより、飽きないようにするには以下の3つを意識すれば良いです。
- 予期せぬものをいれる。
- 新しさにふれること。
- 中断、お預けを利用すること。
例えば、このような手法は有効的です。
まず、6個くらいご褒美リストを作成します。(チョコを食べる、コーヒーを飲む、漫画を読む、アニメを観る等)
そして、そのご褒美リストに数字を振ります。
何かを頑張った際に、サイコロを振って出た目のご褒美を得るという方法です。
事前にご褒美を定めるより、サイコロによりランダム化することで飽きを減らすというところがポイントです。
これは実際にDaiGoさんもやっていた手法です。
DaiGoの考え
飽き性であることは悪いことではありません。
時代の変化に追いついていく飽き性の人が、時代の先端をいけるとも思います。
ただ、飽きを放置すると、
などと上から目線で言ってしまうような飽き性の末路のおっさんになってしまいます。
マンネリの中でも変化や違いに気づく視点「スポット」を大事にしましょう。
そして、飽き性を利用して、飽きるだけ好きなことをして生きていきましょう!